健康やダイエットとの関係に注目されている「地中海食」。
「聞いたことはあるけど、どんな食事かはわからない」という方もまだまだ多いかと思いますが、糖質制限ダイエット中にもおすすめの食事方法なのです。
そこで今回は、地中海食について解説していきます。
地中海食とは?
地中海食とは、イタリアやギリシャ、スペインなどの地中海沿岸の国で普及している食生活のこと。
特徴としては、以下のようなものがあげられます。
・果物、野菜、穀物、豆類、ナッツを豊富に使用する
・オリーブオイルを使用する
・魚介類や鶏肉を使用し、牛肉や豚肉は控えめ
・加工食品は控える
・デザートには果物やナッツを食べる
・適度に低脂肪の乳製品を取り入れる
・食事の際に適量の赤ワインを飲む
・主食はパンやパスタ
地中海食では新鮮な魚介や肉類を使用し、加工されたソーセージやハムなどは最小限の使用にしています。
また、ケーキやお菓子などは月に数回に抑え、フルーツやナッツをデザートとして食べるという特徴も。
地中海食という言葉をはじめてきいた方にも、健康的な食事方法であることが少しずつ伝わっているのではないでしょうか。
地中海食の魅力
ダイエットや健康を目的として取り入れられることの多い地中海食。
ここでは、地中海食の魅力についてお伝えしていきます。
「オレイン酸」「ポリフェノール」で老化や動脈硬化を予防
オリーブオイルやナッツ類はカロリーが高いことから、「たくさん使用されていると健康によくないのでは…?」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、これらの食材に含まれるオレイン酸には、コレステロールを減少させる作用があり、動脈硬化を予防する効果が期待されています。
動脈硬化は脳血管性認知症の発症リスクでもあるため、これを予防できると認知症などの病気を防ぐことにも。
また、オリーブオイルやワインに含まれるポリフェノールには、心臓病リスクを低下させる効果や美肌効果、老化予防効果があると報告されています。
そういった健康に大切な栄養素が、地中海食にはたくさん含まれているのです。
血糖値の上昇をゆるやかにする
地中海食ではパンやパスタを主食としています。
これらは血糖値の上昇がゆるやかで、脂肪として蓄積されにくい食品です。
血糖値が急上昇しやすい白米などは、血糖値を下げようとするインスリンというホルモンの分泌量が多くなります。
このインスリンは血糖値を下げてくれる役割がありますが、余った糖を脂肪として蓄えようとする働きもあるのです。
パンやパスタを主食にすると、こういった脂肪の蓄積を予防することもできるので、ダイエット中の方にもおすすめできます。
地中海食は糖質制限にもおすすめ!
地中海食には、糖質制限ダイエットでもおすすめの食材とされるオリーブオイルやナッツ類、野菜を豊富に使用しています。
糖質制限中は炭水化物を控える分、タンパク質と脂質からエネルギーを補給することが大切です。
地中海食では良質な脂質・タンパク質を摂取できるため、糖質制限中のダイエット食としても◎
また、オリーブオイルなどからしっかりと脂質を摂取している分、メイン料理には魚介類や鶏肉を使用することで、タンパク質をとるときに気になる脂質の摂りすぎも防げます。
糖質制限中のエネルギー不足が気になるときは、地中海食を意識して食事を用意してみましょう。
まとめ
魚メインの食事でタンパク質を補給し、オリーブオイルやナッツ類で良質な脂質を摂ることで、ダイエット効果や生活習慣病の予防に期待できます。
地中海食というと、日々の食事には取り入れにくいような印象を持たれるかもしれませんが、少しずつできることから始めてみるのも◎
糖質制限中の方も取り入れられる食事方法なので、ぜひチャレンジしてみてください。
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